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グレープシティ、iPadやクラウドに対応したASP.NET開発支援ツール2製品

 グレープシティ株式会社は25日、ASP.NETアプリケーション開発支援ツール2製品の新版を、3月4日より販売開始すると発表した。新たに提供されるのは、表計算グリッドコンポーネント「SPREAD for ASP.NET 8.0J」と、入力支援コントロールセット「InputMan for ASP.NET 8.0J」で、1開発ライセンスの価格は、それぞれ17万2800円(税込)、12万9600円(税込)となる。

 新製品のうちSPREAD for ASP.NETは、Webアプリケーションにおいて、データの一覧画面や集計機能を実装するための、Excelライクな表計算データグリッドコンポーネント。一方のInputMan for ASP.NETは、細やかな書式や入力制御を行い、エンドユーザーの快適で正確な入力を支援するコントロールセットである。

 今回の新版では、タブレット端末やクラウドのサポート強化といった、運用形態、運用環境への対応に注力した。対応ブラウザとして、Internet Explorerに加え、ChromeとSafari for iOSを新たにサポート。iPadでの利用増を見込み、SPREAD for ASP.NETでは日付型セルにポップアップカレンダーを追加したほか、InputMan for ASP.NETでは日付ピッカー、数値パッドの2種を新しいドロップダウンUIとして追加するなど、タッチデバイス向けの操作性を強化している。

 運用サーバーについても、従来の物理サーバーに加えて、Microsoft AzureやAmazon EC2といったパブリッククラウドを新たにサポートし、ユーザー企業の運用に合わせた選択が可能になった。

 また、SPREAD for ASP.NETとInputMan for ASP.NETの連携を強化しているのも今回の注力点。表計算グリッドと入力制御の双方を同時に強化する開発にも対応できるよう、2製品同時使用時の制限事項を削減するとともに、セル入力検証の強化、jQuery UIテーマ使用時での外観統一などを実現した。2製品を1つのアプリケーション内で使用する場合、ユーザーは見た目も操作性も違和感なく利用できるという。

 運用上必要となるメンテナンスの際も、2製品の移行ツールを共通化しているため、効率よく行うことが可能。加えて、Windows 10、Visual Studioの次期版についても、2製品ともService Packを迅速にリリースすることで対応していく予定としている。

石井 一志