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Zabbix設定バックアップツール、PostgreSQLでも利用可能に

 Zabbix Japan合同会社は18日、オープンソース統合監視ソフトZabbixの冗長構成を容易に構築できる、Zabbix設定バックアップツールの新版を提供すると発表した。

 Zabbixはネットワーク、サーバーをはじめとするITリソースの監視、可視化を行える、オープンソースのモニタリングソリューション。幅広いアーキテクチャに対応しており、数十万の機器の監視や、1分間に数百万項目の可用性およびパフォーマンス監視が可能という。

 今回新版を提供するZabbix設定バックアップツールは、Zabbixサーバー(監視マネージャ)に保存されている監視設定、監視データ、障害履歴などの情報のうち、監視設定のみをバックアップ/リストアが可能なコマンドラインツール。

 これまでは、ZabbixサーバーにMySQLを利用している場合に限り、同一サーバー上のバックアップ/リストアに対応していたが、新版では、ZabbixサーバーのActive-Active冗長構成で、マスターからスレーブへの監視設定転送に利用できるようになった。高価なクラスタソフトや共有ディスクを利用せずに、監視システムの冗長化やBCP/DR対応が実現できる点がメリットという。

 また、SRA OSS 日本支社の技術協力のもと、PostgreSQLへの対応を行ったため、ZabbixサーバーにPostgreSQLを利用しているユーザーでも、このツールの活用が可能になっている。

 なお、Zabbix Enterpriseサポート加入済みユーザーはZabbix Enterpriseカスタマーポータルより、Zabbix設定バックアップツールの無償ダウンロードが可能とのこと。

石井 一志