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NTTソフト、トークナイゼーションでデータを保護するクラウド向けセキュリティ製品

 NTTソフトウェア株式会社(以下、NTTソフト)は、クラウド活用を推進するためのセキュリティ対策製品「TrustBindシリーズ」において、データ置き換え方式(トークナイゼーション)によってデータ保護を実現する「TrustBind/Tokenization」を4月1日に発売すると発表した。

 TrustBind/Tokenizationは、特定個人情報を含む機密情報を、無作為に生成したデータ(トークン)に自動置換するソフト。機密情報とトークンの関連性を自組織内のデータベースで管理することにより、クラウドサービスのデータベースには機密情報そのものを保存することなく活用できるという。

 トークンは、保存される機密情報ごとに都度ランダムに生成され、元データとは一切の関連性を持たないため、トークンから元の機密情報を解読することはできない。また生成されるトークンは、さまざまなデータ形式をサポートするので、個人番号や電話番号、メールアドレスといった文字列長や入力形式などの制約がアプリケーション側で行われている項目でも利用できるとのこと。

 またTrustBind/Tokenizationでは、トークナイゼーションにより無作為なデータに置き換えられたトークンのままで、セールスフォースの既存機能にあわせて検索できるため、ユーザーの使い勝手は変わらず、データを保護できる点も特長とした。

 なお、クラウドサービス内にデータを暗号化して保存する製品「TrustBind/Secure Gateway」と連携して動作するため、クラウドサービスへのアクセスログを収集することも可能。幅広い用途でのログ活用に対応するとしている。

 TrustBind/Tokenizationの価格は、月額利用料が1ユーザーIDあたり1000円(税別)。別途、TrustBind/Tokenizationの月額利用料(1ユーザーIDあたり1000円・税別)、導入に必要なハードウェア、SI費用などが必要になる。

石井 一志