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ウイングアーク1stが第三者データ提供、「駅すぱあと」検索ログによる流動推計など

 ウイングアーク1st株式会社は、商圏分析やトレンド分析など、企業のマーケティング活動に活用できる第三者データ提供サービス「3rd Party Data Gallery」を12月1日より提供すると発表した。BIダッシュボードサービス「MotionBoard」など、ウイングアーク1stのBI製品などから利用でき、価格は個別問い合わせ。

経路検索サービス「駅すぱあと」のログに基づいた「旅客流動推計データ」

 提供する第三者データは、「人口・世帯統計データ」「事業者・建物データ」「地理・気象データ」「消費動向データメディア」「評価・口コミデータ」の5分野で順次、拡大を図っていく。現段階でのデータ分野および提供元は、GISマーケティングの株式会社JPS、気象情報会社の株式会社ウェザーニューズ、ID-POS・FSPのカスタマー・コミュニケーションズ株式会社のほきあ、ソーシャル分野で株式会社ホットリンク、株式会社ナイトレイなど。

 例えば、人口・世帯統計データおよび事業者・建物データを活用し、MotionBoardの地図機能でエリアポンポテンシャルを表現した上に自社店舗や他社店舗の情報を重ねることで、直感的な商圏分析が可能になるという。あるいは、気象データを活用して気象変動チャートと自社売上チャートを重ねて相関分析するなど、ウェザーマーチャンダイジングにおける活用も可能という。

 ウイングアーク1stでは、経路検索サービス「駅すぱあと」を提供する株式会社ヴァル研究所との共同企画も発表した。

 駅すぱあとで蓄積された経路検索ログデータに基づく「旅客流動推計データ」の提供も開始する。駅すぱあとのユーザーが、どこから(出発駅)、どこへ(到着駅)の移動を検索したか、駅ごとに集計し、時間帯、曜日、季節の変動による各種推計分析ができるシステムを開発。「旅客流動推計データ」として3rd Party Data Galleryのラインナップの1つとして提供する。

 旅行・観光産業やレジャー施設、タクシー配車での活用などのほか、例えば「イベント会場の最寄り駅に普段どこから人が来ているか、またはどの路線を利用しているかを推定し、最適な駅もしくは利用路線に交通広告を出す」といった活用が可能としている。価格は条件により異なり、1駅単位で1万円~60万円(税別)。

永沢 茂