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住民と協力して公園を維持管理、「おおつ公園レポ」実証実験スタート

千葉市「ちばレポ」の仕組みを活用

 大津市公園緑地協会は、住民がスマホで公園管理に参画できるシステムの実証実験を10月より開始する。千葉市が取り組む、市民と行政が協働してまちづくりを進める「ちばレポ」の仕組みを活用する。

 大津市公園緑地協会は、大津市と滋賀県の公園の指定管理者として日常の管理や施設を運営している。今回、地域住民とのコミュニケーションを図るため、スマホを利用した投稿システム「おおつ公園レポ」の運用を10月より始める。

おおつ公園レポの概要

 おおつ公園レポは、スマホに専用アプリをインストールした住民や公園利用者が見つけた公園の課題(ゴミ・落書き・要望など)をスマホから投稿。対応前・対応後の写真、登録日時、CGPSによる位置情報などがサーバーに送信され、同協会が必要に応じて対応するというもの。

 蓄積された情報は、一覧表や公園ごとの電子地図上に表示されるため、住民・公園利用者からの通報や問い合わせに対して迅速に対応し、サービス向上が図れる。また、遊具などの施設点検結果も集約できることから、優先順位を付けて補修計画を立てられ、安全・安心で快適な公園の管理運営が可能になるという。

 台風や非常時の連絡・報告を行う防災ツールとしても活用。災害時の現場の状況報告がスマホから簡単に写真・コメント付きで送信でき、防災情報の集約を実現する。

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 実証実験の期間は、2014年10月1日から2015年1月31日まで。実験結果を踏まえ、2015年4月からの本格運用を目指す。実証実験では、同協会の指定する(市・県営)公園(4学区)を対象とし、レポーターを募集。4月からは大津市内213個所の市営公園すべてと滋賀県営公園(湖岸緑地及び2公園)に対象を広げる。

 なお、投稿内容は当面非公開とし、実証実験後の検証にて全公開または非公開の判断を行うとしている。公開となれば、日常指定管理者がどのような管理を行なっているかを、住民・公園利用者が確認・把握できるようになる。

 参加を希望する住民・公園利用者は、「おおつ公園レポ 実証実験 利用申込書」に必要事項を記入し、同協会へ持参、または郵送・FAXにて申込が可能。

川島 弘之