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Cstap、任意のkintoneデータを外部へ閲覧可能にする「kViewer」
“閲覧のみ”kintoneライセンスの購入を不要に
(2014/9/9 11:00)
サイボウズスタートアップス株式会社(Cstap)は9日、業務アプリ作成クラウド「kintone」内のデータを外部に公開できる「kViewer」の提供を開始した。
kViewerは、kintoneアプリに登録されたデータのうち、広く周知したいデータのみを不特定多数に公開できるようにするサービス。kintoneでは本来、アカウントを保有しシステムにログインしたユーザーでなければ登録内容を閲覧できない。もちろん、セキュリティ上はそれが当然なのだが、逆に外部に公開したいデータがあっても、kintoneライセンスを保有しないユーザーに対しては公開しようがなかった。
kViewerは「登録内容の閲覧」に限り、情報を任意に外部へ公開できるようにするサービスだ。公開したいデータのkintoneアプリをURL単位で指定。データ項目ごとに表示・非表示を設定して「公開」できる。データの更新はkintone側で行えば、kViewer側にも自動で反映される。
例えば「社内規定」「今月の目標」など社内の多くの人に伝えたいが、kintoneライセンスを各ユーザー分に支払うと費用がかさむような場合、kViewerで「閲覧」だけ許可することでライセンス費用が安上がりとなる。
公開範囲はIPアドレスやID・パスワードで制限することも、逆に制限なく外部公開することも可能だ。このため、社内だけでなく「よくあるお知らせ」や「施設の予約状況」などを外部へ公開するのにも利用できる。
公開できる情報は、「一覧・詳細表示」と「グラフ表示」。前者では登録されたレコードを指定した項目だけ一覧で表示する。後者ではkintoneで表示しているグラフをそのまま外部から閲覧できるようになる。
指定した項目だけ公開できるため、例えば、公開するデータの中でも、冗長の承認前の項目は非表示とし、承認されたデータだけを表示するといった運用が可能だ。
サービスメニューは、一覧・詳細表示とグラフ表示が可能な「ライトコース」、それに加え、表示条件絞り込みや表示デザインの変更が可能な「スタンダード」、閲覧できるIPアドレスの制限や認証後に閲覧の制限が可能な「プレミアム」の3種類。価格はライトコースが月額6000円(税別)、スタンダードコースが月額9000円(同)、プレミアムコースが月額1万3000円(同)。
閲覧可能なユーザー数は無制限。本来なら閲覧ユーザーの分だけkintoneスタンダードコース・ライセンスの月額1500円(同)/ユーザーがかかるため、閲覧ユーザーが多ければ多いほど、kViewerの価格優位性が際だっていく。初期費用は無料。30日間の無償トライアルも用意する。