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NEC、「SDN Ready」なWANアクセスルータ「UNIVERGE IX2207」

既存の「UNIVERGE IXシリーズ」3製品もSDN対応

 日本電気株式会社(以下、NEC)ならびにNECプラットフォームズ株式会社は2日、SDN(Software-Defined Networking)対応のWANアクセスルータ「UNIVERGE IX2207」を同日より販売開始すると発表した。オフィスや店舗での利用に適した製品で、価格は9万8000円(税別)。また今回は同時に、既存の企業向けWANアクセスルータ「UNIVERGE IXシリーズ」3製品のSDN対応版を、9月より順次出荷することも発表された。

 「UNIVERGE IX2207」は、店舗やオフィスでのクラウド利用に最適なWANルータ。スループットが2Gbps、IPsecスループットが800Mbpsと高速で、ストレスのない通信環境を実現できるという。また、装置前面の「かんたん操作ボタン」とUSBメモリを使うことにより、ユーザーがログの取得や設定情報のバックアップ、装置のバージョンアップなどを簡単に行える点も特長とした。

 インターフェイスは、WAN接続ポートを独立2ポート(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応)搭載するほか、USBポートにデータ通信端末を取り付ければLTE回線などを利用できるので、回線二重化による障害対策が可能。LAN側ポートとしては、4ポートの1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応スイッチを搭載する。

 SDN機能は、OpenFlow 1.3に対応する機能を搭載し、従来技術のルータとして使用しながら、将来的に既存ネットワーク環境のSDN化が必要になった時点で、SDNコントローラを追加導入すれば、SDN対応のネットワーク環境を容易に構築できるとのこと。

UNIVERGE IX2207

 一方、既存の「UNIVERGE IXシリーズ」では、本社・データセンターなどで使用するセンタールータ用途の「同 IX3110」、支社・店舗などで用いる拠点ルータ「同 IX2215」「同 IX2105」が、最新ファームウェアの「Ver.9.0」でOpenFlow 1.3をサポートし、9月よりSDN対応製品として順次出荷される。価格はそれぞれ、79万8000円(税別)、11万8000円(税別)、8万1000円(税別)。

 なお、ファームウェアが「Ver.8.11」以前の製品を導入済みの場合は、Ver.9.0のファームウェアが無償で提供されるとのことだ。

中小規模支店や店舗利用におけるシステム構成例

石井 一志