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神東塗料、Server-VDIとEricomで対費用効果の高いVDI環境を構築

 株式会社アシストは22日、神東塗料株式会社が、クライアント仮想化製品「Ericom PowerTerm WebConnect(PTWC)」を採用したと発表した。なお、システムの提案・構築は、EricomのSIパートナーであるTIS株式会社が行っている。

 神東塗料は、工業用、建築用、防食用、道路用などの塗料を提供している総合塗料メーカー。国内13拠点の事業所・営業所に分散する、450台のPCの管理とサポートも担当している同社の情報システム部門では、2014年4月のWindows XPサポート終了に合わせ、Windows XPの一掃を予定していた。

 この際、単にWindows 7に置き換えるのではなく、クライアント環境の管理負荷削減、BCP対策、モバイル活用による業務効率化のため、仮想デスクトップ(VDI)の導入を検討したが、PCリプレースの名目で確保されていた予算は、導入/運用コストを含めて1ユーザーあたり月額約5000円でしかなく、オンプレミス/DaaSを含めてVDIを検討したものの、概算見積もりの段階で、予算内での導入は難しかった。

 しかしその中で、アシストが提供しているPTWC、ならびにVDIにサーバーOSを利用するServer-VDIによって、VDIの導入コスト削減が図れることが判明。TISが、マルチベンダーによる対費用効果の高いシステム構成を提案し、IT資産は神東塗料の所有として、VDIシステムをデータセンター側にホスティングすることで、1人あたり月額5000円に抑えることができたという。

 神東塗料では5月に、営業部門、技術部門を中心とした約50台のPCをVDI環境へ移行し、iPadも含むシンクライアント端末を利用した業務遂行を開始している。また、2014年上半期中には、130台のシンクライアント化を実現し、順次利用ユーザーの拡大を進めていく予定とのこと。

 なお同社の情報システム部門では、クライアントOSのサポート終了のたびに発生していた、大規模なPCのリプレース作業が大幅に削減されることを見込んでいる。

石井 一志