ニュース

日本HPとアシスト、低コストなVDIを実現する「Server-VDIソリューション」の提供で協業

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)と株式会社アシストは22日、VDI(仮想デスクトップ)環境を従来よりも低コストで導入できる「Server-VDIソリューション」の提供で協業すると発表した。同日より、日本HPと、同社のパートナー企業を通じて提供する。

 「Server-VDIソリューション」は、日本HPのハードウェアを組み合わせて独自の構成を採用することで、従来型VDIと比べて導入コストを約半額に抑えたソリューション。従来のVDIソリューションでは、ハードウェア購入にかかる初期コストが高いことに加え、WindowsクライアントOSへのアクセス時に必要なVDAライセンスが高価で、導入コストの約3割を占める点が導入の障壁になっていたという。

 そこで「Server-VDIソリューション」では、ユーザーが接続する仮想マシンをWindows Serverとすることで、VDAライセンスを不要とし、コストを削減したとのこと。またハードウェアについても、日本HPのノウハウを生かして、高価な共有ストレージを使わずにサーバー内のSSDを使用するなど、性能を考慮したコスト最適化を行った。

 さらに管理面では、HP CloudSystem Matrixを利用し、物理環境と仮想環境の統合管理、テンプレートを使用した自動プロビジョニングなどに対応。IT部門の管理作業を効率化し、運用コストの削減を実現したとしている。

 また、仮想マシンとクライアント端末の接続を管理するコネクションブローカーには、アシストが取り扱う「Ericom PowerTerm WebConnect」を採用した。同製品では、RDPのパフォーマンスを向上させるだけでなく、iPad、シンクライアント端末などさまざまなクライアント端末からのアクセスが行える点がメリット。ライセンス価格についても、他社の競合製品の約3分の1程度に抑えられているため、トータルでの導入コスト削減に寄与しているとのこと。

 なお「Server-VDIソリューション」では、ユーザー数に合わせたリファレンス構成が用意されている。テスト導入目的の20ユーザー規模から、全社展開にも対応できる数千ユーザー規模までをカバーしており、導入の短期化を支援する。

 参考価格は、100ユーザー規模の場合、ハードウェア、ソフトウェア、3年分の保守費用を含めて570万円(税別)。

(石井 一志)