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レッドハット、PaaSソフト新版「OpenShift Enterprise 2.1」を国内提供

DevOps支援機能拡張

 レッドハット株式会社は16日、PaaSソフト最新版「OpenShift Enterprise 2.1」の国内提供を開始した。

 オンプレミス型で利用できるPaaSソフト。開発に必要な機能を一貫して提供することで、開発者がサービス開発に専念できるようにするものだ。Java、Ruby、JavaScript(Node.js)、Python、PHP、Perlといった主要プログラミング言語をサポートし、各プログラミング言語向けのWebアプリケーションフレームワークも利用可能。JBoss、MongoDB、MySQL、PostgreSQLといったミドルウェアコンポーネントや、Jenkins、Eclipseといった開発ツールもサポートする。

 またOpenShiftでは、利用するミドルウェアを「カートリッジ」という単位で指定・管理するのが特徴だが、新版ではMySQL 5.5、Python 3.3、PHP 5.4、MongoDB 2.4などのカートリッジに対応した。

 併せて、OS、アプリケーションサービスからの性能指標やアプリケーションログを取得可能となった。新しいプラグインインターフェイスなどの機能も提供し、既存の運用ポリシーをPaaSプラットフォームに統合し、社内のグループによる共同作業を実現。OpenShiftのユーザー管理とLDAPによるユーザー/グループ管理の統合も図った。このほか、watchmanデーモンによるアプリケーション共通の問題修正を自動化するなど、開発と運用を緊密に連携させる「DevOps」のための機能を拡張している。

 レッドハットは、オンプレミス型のOpenShift Enterprise、パブリッククラウド型の「OpenShift Online」、オープンソースプロジェクトの「OpenShift Origin」を製品ファミリーとして、PaaSソリューションを提供している。

川島 弘之