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M2Mに必要なインフラやドラッグ&ドロップ型の開発環境、IIJがクラウドで提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は26日、M2M(Machine to Machine)システム構築に必要なインフラや開発環境をクラウド上のプラットフォームとして提供する「IIJ GIO M2Mプラットフォームサービス」を発表した。6月2日より提供する。

サービス利用イメージ

 同サービスは、各種デバイスのセンサー情報を収集・蓄積・可視化・分析するためのアプリ開発環境を、IIJのクラウドサービス「IIJ GIOサービス」上で提供し、スピーディなM2Mシステム構築を実現するもの。従来は用途別に個別構築していたM2Mシステムの開発環境をクラウド型の共通プラットフォームとして提供することで、より低コストかつ短期間でのシステム導入を実現する。

 センサーデータの収集・分析・可視化などデバイス管理のためのアプリ開発基盤としては、PTCが2014年1月に買収した「ThingWorx」を採用。プログラミングが不要でドラッグ&ドロップの簡単操作でM2Mアプリを開発できるため、特別なプログラミング技術なしに、少ない開発工数でシステムを導入できるとのこと。

 また、API提供により、収集したセンサーデータを顧客の業務システムや外部システムとデータ連携できるのも特徴。センサーデータから分析した情報を基に故障対応や駆けつけサービスといったオペレーションを自動化するなど、業務効率の向上が図れる。

 IIJは同サービスを提供することで、ほかのM2M関連サービスと併せて、デバイスからネットワーク、クラウド基盤、アプリまでM2Mビジネスに必要なシステム要素を「IIJワイヤレスM2Mソリューション」としてトータルに提供し、最適なM2Mシステムの構築をワンストップにサポートする。

 提供形態はトライアルプランと基本プランの2種類。トライアルプランの価格は、初期費用が9万8000円(税別)、3カ月間10ゲートウェイまで接続でき月額費用は無料。基本プランの価格は、初期費用が19万8000円(同、トライアルプランから継続の場合は10万円)、月額費用は基本料金が29万8000円から、加えて接続ゲートウェイ数に応じたゲートウェイライセンス費用がかかる。

川島 弘之