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日本HP、中堅・中小向けエントリーストレージを強化

SANストレージやファイルサーバー向けNASのラインアップを拡充

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は16日、中堅・中小企業向けストレージのラインアップを拡充すると発表した。エントリーストレージ「HP MSA Storage」第4世代の新モデル「HP MSA 1040 Storage」と、ファイルサーバー向けNASアプライアンス「HP StoreEasy Storage」の第4世代モデルをそれぞれ発売する。

 「HP MSA 1040 Storage」は、「HP MSA Storage」が持つ可用性や操作性はそのままに、コストパフォーマンスを追求したエントリーストレージ。第3世代の「HP P2000 G3 MSA」と比べ、性能を10~50%向上しながらも、本体価格が88万円(税別)からと、100万円を切る導入しやすい価格を実現したという。

 また、8Gbps FC、1Gbps iSCSI、10Gbps iSCSIのいずれかの2ポートコントローラを搭載する、デュアルコントローラモデルが用意されるほか、それぞれについて、2.5型ドライブシャーシ(24ドライブベイ)と3.5型ドライブシャーシ(12ドライブベイ)が選択できるとのこと。コントローラには1つあたり4GBのキャッシュを搭載。ディスクを増設する拡張エンクロージャーは最大3台追加できる。

 なお、コントローラ交換の交換により、上位の「HP MSA 2040 Storage」にアップグレードすることも可能だ。

 価格は、8Gbps FCモデルが98万円(税別)から、1Gbps iSCSIモデルが88万円(税別)から、10Gbps iSCSIモデルが108万円(税別)から。

 一方の「HP StoreEasy Storage」は、HP ProLiantサーバーをベースにしたファイルサーバー向けNASアプライアンス。今回は、OSに最新のWindows Storage Server 2012 R2を搭載し、性能およびネットワーク機能強化を図った第4世代モデルの提供を開始する。

 ラインアップは、小規模およびブランチオフィス向けの1Uラック型「HP StoreEasy 1440」、タワー型「HP StoreEasy 1540」、2Uラック型「HP StoreEasy 1640」「HP StoreEasy 1840」と、中規模・大規模エンタープライズ向けの2Uラック型「HP StoreEasy 3840 ゲートウェイモデル」、ブレード型「HP StoreEasy 3840 ゲートウェイブレードモデル」(ブレード型)の6製品を用意した。

 価格例は、「HP StoreEasy 1440」の3.5型SATAモデルが52万円(税別)から、「HP StoreEasy 1540」の3.5型SATAモデルが42万円(税別)から、「HP StoreEasy 1640」の3.5型ミッドラインSASモデルが70万円(税別)から、「HP StoreEasy 1840」の2.5型SASモデルが80万円(税別)から。

HP MSA 1040 Storage
HP StoreEasy 1640

 なお日本HPでは、中堅・中小企業向けのソリューションを提案する販促支援施策「Just Right IT」の一環として、ストレージにフォーカスした新プログラム「シンプルStoreIT」も展開する。

 このプログラムは、エントリーストレージ製品を中核として、NASや仮想化、バックアップなどの用途に特化したソリューション(推奨構成)を提案するもので、ユーザー企業は、用途や事業・IT規模に応じて、相性の良い製品の組み合わせによるストレージソリューションを、迅速に導入可能になるという。

 また販売パートナー向けに、ストレージソリューションのセールスガイドやホワイトペーパー、具体的な参考構成を提供し、販売活動を支援するとしている。

石井 一志