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日立Sol、Javaコード診断ツール「anyWarp CodeDirector」新版

 株式会社日立ソリューションズ(日立Sol)は21日、集中型Javaコード診断ツールの新版「anyWarp CodeDirector V7.3」を4月22日より提供開始すると発表した。

 anyWarp CodeDirectorは、Java開発のコーディングルール違反を、プロジェクトで定めた標準化ルールに従ってチェックし、ソフトウェアの品質管理を行うツールである。

 新版では、まず、ソースコードの脆弱性を検知するためのコーディングルールにおいて、新たに18のルールを追加した。例えば、並行処理における排他制御を実現するためのロックオブジェクトにおいて、排他制御の対象となるオブジェクトとロックオブジェクトとの対応が不整合であるような記述や、エラーの発生の有無にかかわらず必ず実行されるfinallyブロックにおいて、発生したエラーが無視されてしまう、といった不適切な記述を新たに検知可能になったという。

 またanyWarp CodeDirectorが持つ、「指定したクラスを継承したクラスに対する命名規約」など、プロジェクト独自のコーディングルールに沿って記述されているかを検知する機能において、7つのカスタマイズ可能なルールを追加した。

 さらに、各モジュールの最終予定ステップ数とインスペクション実行時の実績ステップ数を比較し、予実績管理レポートを出力する「ステップ数 予実績管理」機能を強化し、特定のマイルストーン日の予定ステップ数を設定できるようにした。特定のマイルストーン日の予定ステップ数から日々の予定ステップ数を算出し、実績と比較することにより、進ちょくや遅延をレポートとして出力できるので、プロジェクトマネージャーが各モジュールにおけるコーディングの進ちょくを把握し、プロジェクトのリソース配置やスケジュールの見直しを迅速に行えるようになったとのこと。

 価格は、10ユーザーライセンスの場合で100万円(税別)から。またanyWarp CodeDirector Androidオプションが20万円(税別)。

石井 一志