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日立Sol、Androidアプリの品質向上を支援するテストツール新版

 株式会社日立ソリューションズ(日立Sol)は、集中型Javaコード診断ツールの新版「anyWarp CodeDirector V7.2」、Webシステム性能測定ツールの新版「Assam WebBench V11.3」を22日に発売する。

 近年、Androidアプリ開発へのJavaの適用が進んでいるが、セキュアに開発するためには、非推奨のAPIを使用したり、マルチスレッド特有のセキュリティ問題が背ナイしたりしているソースコードを排除することが重要という。

 anyWarp CodeDirectorは、Java開発のコーディングルール違反をプロジェクトで定めた標準化ルールに従って組織的にチェックし、ソフトウェアの品質管理を行う。新版では、ルールを追加し、「プログラムに対する不適切な実行権限付与」「非推奨APIの使用」「マルチスレッドで共有されるオブジェクトに対する不正アクセス」「永続オブジェクトの不適切な直列化」といった問題を検知できるようになった。

 anyWarp CodeDirectorの価格は、10ユーザーライセンスで105万円から。Androidオプションが21万円。

 一方、Webシステムの性能を確保するためには、負荷テストが必要となる。Assam WebBenchは、Webブラウザと同様の操作でテスト対象のWebシステムにアクセスするテストシナリオを作成し、Webシステムの性能を測定できる。従来、大規模な負荷テストを実施するためには専用のクライアントPCを複数台用意する必要があり、初期設定や運用が煩雑だった。新版では、仮想化環境に対応したことで、1台のPCで仮想クライアントの数を指定するだけで、高負荷テストが実行できる。

 Assam WebBenchの価格は、Standard Editionが157万5000円から。

川島 弘之