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日立システムズ、信用金庫向けクラウドサービスを開始

 株式会社日立システムズは11日、金融業向けソリューション「Finnova(フィノーバ)」の新ラインアップとして、「Finnova 信用金庫向けクラウドサービス」を発売した。

 信用金庫業界では、IT投資の効率化を図るために「しんきん共同センター」への加盟による、基幹系(勘定系)システムの共同利用が進んでいる。これに伴い、振込依頼書や用度品の管理、営業支援などの周辺業務を支援するシステムについても、個別導入型システムから利用型システムへの切り替えが進められている。

 こうした中、日立システムズがオンプレミスで提供してきた業務アプリをデータセンターに構築し、クラウドを基盤に周辺業務をサポートする「Finnova 信用金庫向けクラウドサービス」を販売する。

 第1弾として「為替イメージ処理システム」のクラウドサービスを開始するとともに、「用度品管理システム」「口振依頼書管理システム」などを順次提供する予定。これら業務アプリに加え、IT基盤、システム運用サービス、セキュリティサービス、端末導入・保守などのオンサイトサービス、コールセンターサービスなどをワンストップで提供するという。

 同サービスにより、顧客は高信頼なデータセンター基盤から提供される業務アプリを初期投資を抑えて、月額費用で利用できる。また、情報システム部門は、システム開発・運用・保守業務の負荷を軽くできるため、システム最適化の企画業務に注力できるという。

 今後、日立システムズは全国の信用金庫向けに同サービスを拡販し、201年度末までに累計6億円の販売を目指す。

川島 弘之