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10万人超のスマホユーザーのアプリ利用状況をExcelで分析できる「Cloudish」

 株式会社ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)と日本マイクロソフト株式会社は20日、スマートフォンユーザーのアプリ利用状況分析プラットフォーム「Cloudish」を発表した。4月より提供する。

 同サービスは、VRIが10万人超のスマートフォンユーザーから収集したアプリ利用データをWindowz Azureに蓄積し、Excel上で機動的にさまざまな軸で分析・レポーティング可能にするもの。スマートフォン上でのマーケティング精度の向上や、アプリを活用した新たなビジネス機会の創出に効果が期待される。

 集計された月次・日次・時間対でのアプリ別利用率や、年代・性別および端末レベルといったプロフィールでの分析が可能で、スマートフォン利用に関する行動特性をより精密にトレースできる。この分析の多様性・柔軟性が特徴という。ユーザー属性に応じた利用アプリの関連性などから消費者の嗜好パターンを発見する機能や、個別アプリのライフサイクルを予測するデータマイニング機能も利用できる。

 また、あらかじめ用意されたExcelベースの分析テンプレートを利用することで、専門的なトレーニングなしでも利用できる分析の容易性も特徴。ExcelのPower View機能を活用することで、クリックひとつでユーザー属性や利用アプリごとのデータをグラフ上でドリルダウンし、容易に詳細な影響分析が行える。

 データ量としては、日本全国のスマートフォンユーザー(約12万人)のアプリ利用データが用意され、クラウド経由でいつでも最新のデータを活用可能。データは独自に発行したIDで管理し、個人を特定するデータは含まれないため、個人情報保護に対応し、データ取得に関しても、ユーザーから許諾されたもののみとなっている。

 オプションとして、自社保有の販売データやSNS情報などと組み合わせて、さらなるマーケティング効果分析や販売促進施策を立案できるサービスも提供する。

 サービス提供は4月を予定。初年度で20社の導入を目指す。今後の予定としては、VRIのスマートフォン広告データベースサービス「SmartPhone Ads Report」の広告出稿状況データと組み合わせることで、広告出稿とインストールや利用率・利用頻度の関係性を把握するなど、コミュニケーション効果を検証できる分析基盤なども提供する。

川島 弘之