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アプリックス、Beaconを使ったベンチャービジネスの世界進出を支援

日本のものづくり支援企業とともに

 アプリックスIPホールディングス株式会社(以下、アプリックス)は18日、日本のものづくり支援企業と連携し、Beaconを使ったベンチャービジネスの世界進出を支援する「Beaconものづくりアライアンス」を発足したと発表した。

 同アライアンスでは、金型製作や電子部品の実装、プラスチック成形加工・塗装などの高度な技術を持った日本各地の製造業と、北米や南米、アジア、EMEA(欧州・中東・アフリカ)などさまざまな国への輸出を行っている専門商社と組み、Beaconを使ったアプリケーションやサービスを開発している日本のベンチャー企業が、世界に打って出ていけるよう、製造と輸出の両面で支援する。

 アプリックスは、同アライアンスに参加する製造業のパートナーに対して、製品設計のための詳細なデータを提供するほか、アプリックスのノウハウや知識を基に最適な製品が作れるように協力する。

 製造業のパートナーとしては、アプリックスのBeaconモジュールを組み込んだ筐体の回路・基板・機構・筐体設計を行うフラットークや、プラスチック製品を製造する永井合成樹脂工業、アプリックスのBeaconモジュールをデザインケースに組み込んで提供するリュウケなどが名を連ねる。ベンチャー企業はこうした製品を使ったアプリケーションやサービスを柔軟に開発できる。

 Beaconモジュールの供給についても、製造パートナーとアプリックスが直接やり取りすることで、生産スケジュールと同期した部品供給の調整を可能にするなど、調達に関してベンチャー企業の手を煩わせることなく、アプリケーションやサービスの開発に注力できるようなアライアンス体制を構築していくという。

 さらに世界各地への輸出実績のある専門商社のパートナーに対して、アプリックスが製造業のパートナーとともに、輸出入や現地での販売に必要な許可を得るための技術情報などを提供。世界進出するベンチャー企業が、アプリックスが世界各国で築いてきたビジネスネットワークを活用して海外へのネット通販を行うような場合にも、各国での広報宣伝を支援するなど、ベンチャービジネスの国際展開の加速化を実現するという。

川島 弘之