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企業内サーバー群をAWS上へ「まるごと移行」、クラスメソッドとQESがサービス開始

 Amazon Web Services(以下、AWS)の企業活用を支援するクラスメソッド株式会社は15日、日本経済新聞社グループの株式会社QESと協業し、企業内のサーバー群をAWS上へまるごと移行するサービス「まるごと移行」を開始した。

 両社は、かねてより金融関連のシステム開発においてパートナー関係にあった。今回、クラスメソッドが得意とするAWSインフラの設計・構築・運用と、QESが得意とするWindowsインフラの設計・構築・運用を組み合わせることで、「まるごと移行」をワンストップソリューションとして提供する。

 専用線やVPNにより、AWS上にプライベートなインフラ環境を構築。マルチリージョン・マルチデータセンターによるリスク分散、オンデマンドなサーバー調達による初期コスト削減、強固なセキュリティ、ITインフラのアウトソーシングによる構築・運用・保守の強化といったメリットを実現するという。

 「まるごと移行」対応製品は、Windows Server、Active Directory、SharePoint Server、Exchange Server、SQL Server。

 両社は本協業で得られたノウハウを、ユーザーの承諾が得られた場合に限り、クラスメソッド運営の技術情報サイト「Developers IO」にて情報発信する方針。例として、企業内のActive Directoryとの同期、SharePoint Server/Exchange Serverの複数データセンター配置、SQL ServerのAlwaysOnなどを公開する予定で、高い可用性を確保し安定的に企業ITシステムを運用するためのベストプラクティス集としていく。

川島 弘之