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足立区役所の窓口業務、2014年1月より富士ゼロックスSSが代行

 富士ゼロックスシステムサービス株式会社(以下、富士ゼロックスSS)は26日、東京都足立区に「住民関連業務アウトソーシングサービス」を提供し、2014年1月6日から、足立区役所にて同社スタッフによる戸籍届書の入力や窓口対応などの委託業務を開始すると発表した。

 足立区へのサービス提供範囲は、戸籍や住民票など届書の異動処理や窓口での証明書発行など多岐にわたる。足立区はこれまで行政改革の一環として、施設管理などの「単純定型業務」の外部化を推進してきた。今後、少子高齢化でさらに行政需要が高まる福祉分野の業務量増加、社会的孤立など新たな社会問題への対応、税収減に伴うコスト削減の必要性を見据え、2013年度より戸籍業務をはじめとした「専門定型業務」の外部化にも着手。国民健康保険や会計業務の外部化も検討しつつ、富士ゼロックスSSに業務委託した。2004年より行政業務アウトソーシング事業を始めた富士ゼロックスSSが、これまで手がけた16自治体23拠点における業務支援の中でも「最大規模の案件」とのこと。

 同社は、業務プロセスの見える化やスタッフの導線に配慮したファシリティ設計などのサービス設計から担当し、11月にはサービス開始に先立って1階待合スペースのレイアウト変更を支援。これまでの戸籍住民課と中央本町区民事務所の2つの窓口を統合し、受付時間短縮を図った。

パーティションを配置した足立区役所の戸籍窓口
待ち人数のわかる表示版
同社内の仮想窓口施設

 今後も証明書発行のスピード向上など業務改善を継続し、成果保証型サービスとして足立区の行政業務の効率化を支援、住民サービス向上に貢献するとしている。

川島 弘之