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日本HP、セキュリティや省電力性を備えた企業向けデスクトップPCの新シリーズ

Windows XPからのリプレース需要にも対応

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は19日、企業向けのデスクトップPC、3シリーズ5モデルを発表した。ビジネス用途に求められるセキュリティ、省電力性や継続性を備えており、Windows XPからのリプレース需要にも応えられるとしている。

 デスクトップPCの新製品「HP ProDesk 600シリーズ」「HP ProOne 600シリーズ」「HP EliteDesk 800シリーズ」は、従来の「HP Compaq Pro 6300 SFシリーズ」「HP Compaq Pro 6300 All-in-Oneシリーズ」「HP Compaq Elite 8300シリーズ」の後継となる製品。

 HP ProDesk 600シリーズでは省スペース型の「HP ProDesk 600 G1 SF」を、HP ProOne 600シリーズでは21.5型液晶を搭載したオールインワン型の「HP ProOne 600 G1 All-in-One」を、HP EliteDesk 800シリーズでは、省スペース型の「HP EliteDesk 800 G1 SF」、ウルトラスリム型の「HP EliteDesk 800 G1 US」、タワー型の「HP EliteDesk 800 G1 TW」をそれぞれラインアップした。

HP ProDesk 600 G1 SF
HP EliteDesk 800 G1 TW

 いずれも、TPM 1.2準拠のセキュリティチップを搭載し、BIOSレベルでのポート、ドライブの無効化設定や、ドライブのロック機能、BIOSの自動アップデート機能などを利用可能。さらに、HP EliteDesk 800シリーズ(HP EliteDesk 800 G1 USを除く)では、HDDの暗号化(10月以降対応)、パスワード管理、データの完全消去などを一元管理可能な「HP Client Security」が標準でプリインストールされ、コストや設定にかかる工数を軽減するとしている。

 また省電力という面では、省スペース型のHP ProDesk 600 G1 SFとHP EliteDesk 800 G1 SF、タワー型のHP EliteDesk 800 G1 TWに変換効率92%の80PLUS PLATINUM認証電源を採用。第4世代Coreプロセッサの搭載により、パフォーマンスも向上している。

 なお、HP EliteDesk 800 G1 TWでは、フルハイトサイズの拡張ボードに対応する拡張性を備えつつ、従来モデルより容積比で約20%のコンパクト化を実現。それ以外の4モデルについても、従来モデルからの継続導入に配慮し、従来モデルからサイズを変えずデザインを一新しているため、設置スペースを変更することなく、スムーズなリプレースに対応する。

 価格は、HP ProDesk 600 G1 SFが9万9750円から、HP ProOne 600 G1 All-in-Oneが12万4950円からで、両製品とも9月中旬の販売開始を予定。また、HP EliteDesk 800 G1 USが10万7100円から、同 G1 SFが11万3400円から、同 G1 TWは11万4450円からで、これら3製品は8月19日に発売される。

 なお、今回は同時に、15.6型液晶を搭載したスタンダードタイプの企業向けノートPC「HP ProBook 455 G1」も発表された。AMDの第2世代APU「A4-4300M」を搭載するほか、プリインストールOSとしてWindows 7 Professional(64ビット)を搭載。Windows 8 Pro、Windows 7 Professional(64ヒット/32ビット)の3種類のメディアが付属するので、あらゆる環境に柔軟に対処できるとしている。価格は6万9300円からで、8月19日より販売を開始する。

石井 一志