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日本HPとNTTファシリティーズ、HVDC給電システムと対応x86サーバーを共同販売
(2013/8/9 17:04)
日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)と株式会社NTTファシリティーズは8日、データセンター事業者に対して高電圧直流(High Voltage Direct Current:HVDC)給電システムと、x86サーバー「HP ProLiantサーバー」HVDC給電対応の共同提案・販売促進活動を実施していくと発表した。
日本HPとNTTファリシリティーズでは、2004年からブレードサーバーなどの大規模ICT機器導入と、電源・空調システムなどのファシリティ構築を合わせたシステム環境構築トータルソリューション事業における業務提携を行なっており、今回さらに業務提携を拡大。NTTファシリティーズが提供するHVDC給電システムと、日本HPが提供するHVDC対応サーバーの共同提案・販売を開始する。
HVDC給電システムは、NTTファシリティーズとNTT環境エネルギー研究所がいち早く研究開発に着手し、技術検討や性能仕様検討、安全なども含めた国際標準化機関での標準化活動を進めている。NTTファシリティーズでは、HVDC給電の整流装置をはじめ、既存のDC48VやACを入力とするICT機器への給電を可能とするシステムの開発・販売を行っている。
日本HPでは、DC 380V供給に対応したパワーサプライの新製品「HP 1200W CS 380VDCパワーサプライ」(希望小売価格6万7200円)を8日に販売開始。HP製の交流モデルに比べて入力容量(VA換算)を最大6%程度小さくでき、蓄電池を含めた電源インフラ設備全体のコスト・スペースを低減できる。
HVDC電源対応機器としては、2U筐体に最大2プロセッサー搭載可能な「HP ProLiant DL380p Gen8サーバー」など計4機種をサポート。今後はさらに対応ラインアップを拡大し、データセンター向けx86サーバーラインアップの約60%をHVDC対応モデルにしていく。
日本HPとNTTファシリティーズでは、主に新規建設のデータセンターや、給電設備のリフレッシュを検討するデータセンター事業者に対して、HVDC給電システムとHP ProLiantサーバーの共同提案、販売促進活動を実施し、データセンターやICT機器の省エネルギー化を推進するとしている。