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「Red Hat Enterprise Virtualization 3.2」提供開始、60日試用版も

 レッドハット株式会社は18日、最新版「Red Hat Enterprise Virtualizaition(RHEV) 3.2」を提供開始したと発表した。

 RHEVは、エンタープライズユーザーおよびグローバル組織向けに設計された仮想化インフラストラクチャ。新版では、Intel HaswellシリーズおよびAMD Opteron G5などの最新プロセッサをサポートした。また、ストレージ管理、ネットワーク管理、フェンシングとパワーマネージメント、Spiceコンソール拡張機能、ロギングとモニタリングなど多数の機能強化を図っている。

 中でも特徴的な新機能が「ストレージライブマイグレーション」と「サードパーティプラグインフレームワーク」。

 ストレージライブマイグレーションでは、サービスを中断することなく、仮想マシンイメージを1つのストレージドメインから別のドメインに移動できるようになる。

 一方のサードパーティプラグインフレームワークは、サードパーティが新しい機能や動作をRHEVの管理ユーザーインターフェイスに直接統合できるようにするもの。新しいメニュー項目、ペイン、およびダイアログボックスなどによって、ユーザーはRHEV固有の機能を使用する場合と同じ方法で新機能にアクセスできる。

 すでに数社の企業と協業し、NetAppのストレージ管理ツール、Symantecの高可用性/災害復旧ソリューション、HPのサーバー管理ツールなどの各ソリューションを、新しいプラグインを介してRHEVに統合する作業を進めている。

川島 弘之