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シマンテック、仮想環境に最適化した「Backup Exec 2012 VMwareパック」提供開始

 株式会社シマンテックは17日、VMware環境に最適化したバックアップソフトと、仮想マシンの保護ライセンスをセットで提供する「Symantec Backup Exec 2012 VMwareパック」の提供を開始した。仮想環境向けのソリューション提供体型を拡充し、中小規模企業の仮想環境のバックアップ導入を推進する。

 販売は販売パートナーを介した間接販売。1年間のサポート付きで価格は43万6100円(税別)から。

 製品は、バックアップソフト「Symantec Backup Exec 2012」の基本ライセンス(メディアサーバー用ライセンス)と、VMwareのホストサーバー向けエージェントライセンスをセットで提供することで、仮想環境の迅速なバックアップおよびリストアを支援するもの。ホストサーバー単位のライセンス形態のため、ホストサーバー上のゲストOSを追加しても課金はされず、企業は数を気にすることなく自由にゲストOSを追加できる。

 新しく作成したゲストOSも自動的にバックアップ対象となり、個々のゲストOSの差分/増分バックアップも自動化できる。また、シマンテック独自の技術により、ゲストOS全体のバックアップから任意のファイルの個別リストアが可能になるなど、仮想環境のバックアップとリストアを効率的に推進する。

 また、エージェントやオプションを追加することで、仮想環境の拡張に柔軟に応じることができる。

 「ホストサーバー用仮想化エージェント」は、ホストサーバーを追加して運用規模を拡大する際に、保護対象とするサーバーの増加に対応でき、Backup Execを継続的に利用できる。この際にメディアサーバーライセンスの追加は必要ない。

 「アプリケーションエージェント」は、SQL Server、Microsoft Exchange、Active Directoryを利用している場合に、個別のデータをゲストOS全体のバックアップから直接復元できる。これにより、アプリケーションを止めずに復元できるため、業務に支障を与えることがない。

 「重複排除オプション」は、VMware環境に最適化された重複排除機能により効率的なバックアップが可能で、バックアップの所要時間を短縮し、バックアップ先のストレージ容量を削減できる。

(三柳 英樹)