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日立システムズ、採用学生への交通費支給などを支援するBPOサービス

 株式会社日立システムズは26日、不特定多数に対して交通費などの現金を支給する必要がある企業向けに、「交通費支払いサービス」を同日から販売開始すると発表した。交通費の申請・承認を管理するSaaSに加えて、交通費の立て替え・銀行振り込みの代行や、システム操作などの問い合わせに対応するヘルプデスクもあわせて提供する、BPO(Business Process Outsourcing)型のサービスとして提供する。

 例えば、就職活動を行う学生への交通費支払いでは、コンプライアンスの観点から、現金の取り扱い禁止という方針が財務部門より出ている一方で、採用学生用の交通費支払いは、一時的かつ数が膨大であることから、例外的に現金で取り扱う企業が多く見受けられ、事務手続きや監査対応、台帳管理が負担となったり、現金の紛失・盗難リスクがあるなど、多くの課題を抱えているという。

 日立システムズでも、学生に対しては現金で交通費の支払いを行っており、同様の課題を抱えていたことから、今回のサービスを開発した。このサービスでは、SaaS型の交通費申請・提供システムを提供するため、採用予定の学生が面談などで出向いた場合、Webサイトを通じて簡単に交通費の申請を行える一方で、企業の管理者にとっても、容易に申請・承認状況の管理が行えるメリットがある。

 また、入金口座の確認や振り込みの代行、ヘルプデスクサービスなどを組み合わせたBPOサービスであることから、業務負荷を軽減できる。日立システムズでは販売開始に先立ち、2012年4月から自社で利用を始め、現在では日立グループ数社で利用されているとのことで、日立システムズにおいては、事務工数を約64%削減できるなど、大きな成果が上がっているという。

 価格は、1件につき1050円で、実際に支払った交通費分も必要となる。

(石井 一志)