ニュース

日立、Windows Azureと連携したハイブリッド型のクラウドソリューションを提供

 株式会社日立製作所(以下、日立)は23日、クラウドソリューション「Harmonious Cloud」のラインアップに、日本マイクロソフトのクラウドサービスであるWindows Azureと連携した、ハイブリッドクラウドソリューションを追加すると発表した。同日より提供開始する。

 今回提供するソリューションは、国内企業のグローバル展開が加速する中、Windows環境の既存IT資産をクラウド化し、海外事業を迅速に展開に活用したいという顧客のニーズを受けて開発されたもの。Windows AzureのVPN機能「Windows Azure 仮想ネットワーク」に対応した「Windows Azure向けVPNサービス」によって、日立のクラウドサービス提供拠点「Harmonious Cloudセンタ」とMicrosoftの海外データセンターを接続し、日本に重要なデータを保持したまま、グローバルで実績のあるWindows Azureの基盤上で、アプリケーションを稼働できるようにする。

 また、「Cosminexus」アプリケーションサーバーを活用することで、企業内で実績のあるJavaアプリケーションもWindows Azureの基盤上で稼働可能なため、IT資産の有効利用につながるとのこと。加えて、統合システム運用管理基盤「JP1」により、ハイブリッドクラウド上のシステムの稼働監視やリソースの利用状況を統合的に24時間365日監視・管理することで、安全・安心な業務環境を実現。「Windows Azure向けVPNサービス」では、回線のみならず機器までを冗長化した上で、帯域を保証した高品質なネットワーク環境を提供するとしている。

 なお、このソリューションでは、日立システムズが提供するOffice 365の導入/運用支援サービス「Office 365おまかせパック」や、ハイブリッドクラウド環境のシステム連携を支援する「App Bridge 分散処理基盤サービス」、日立ソリューションズが提供するWindows Azureの導入支援/SIサービスなど、日立グループのさまざまな関連サービスと組み合わせ、同グループが持つ経験やノウハウを生かして、迅速な業務環境の立ち上げと安定的な運用を実現するとのことだ。

(石井 一志)