シマンテック、VMware向けにストレージI/O性能・可用性を最適化する新製品


 株式会社シマンテックは30日、VMware vSphere向けSANストレージのI/Oパフォーマンスと可用性を向上させる「Veritas Dynamic Multi-Pathing for VMware」を発表した。

 Dynamic Multi-Pathing for VMwareは、VMware ESXハイパーバイザー上にインストールするI/Oパス管理ソフト。仮想環境ではゲストOSからストレージへのアクセスが増えると、I/Oパスの競合が発生してパフォーマンスの問題が発生する。この問題を解消するとともに、可用性も向上するのが特長。VMwareにもI/Oマルチパス機能が標準で搭載されているが、それよりも高い機能性を提供する。

新製品リリースの背景。仮想化によるI/O管理の3つの課題新製品の概要

 具体的には、自動I/Oスケジューリング機能を提供。「MinimumQueue(MinQ)」「アダプティブI/O」「アダプティブMinQ」「バランス」「ラウンドロビン」といった負荷分散ポリシーに従って、複数のパス間でI/Oを分散し、最大限のパフォーマンスを実現する。

 可用性については、パス障害時の自動フェールオーバーとパス復旧時の自動リカバリに対応。ストレージパスに障害が発生した場合、利用可能なほかのデータパスにI/OをルーティングしてI/Oの中断を防ぐ。復旧した場合、それを自動的に検知してI/Oの分散を再開し、障害発生前のパフォーマンスを維持してくれる。

 管理面では、プラグインによるvCenter画面での統合管理に対応。vCenter上からストレージパスのリアルタイムな状況把握が可能となる。また、稼働中に負荷分散アルゴリズムを変更、業務を中断せずに個々のパスの有効/無効化、パフォーマンス測定、コンポーネントレベルでの可視化、ストレージの詳細情報表示、アレイまたはLUNごとのI/O負荷識別といったことが可能となる。

 価格は42万4000円(税別、Xeon 5600×2個構成)より。

vCenter上で統合管理
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