オレガ、ストレージ仮想化ソフトの新版「VVAULT 4.0」

データを任意の時点に戻す「タイムマシーン」機能を実装


 株式会社オレガは3日、Windows上で複数のストレージを統合して仮想ドライブを構築するストレージ仮想化ソフトの新版「VVAULT 4.0」を発表した。同日より製品サイトでダウンロード提供を開始する。

 新版では、仮想ドライブサービスを稼働させた状態でバックアップ、リストア、マイグレーションなどを実現する独自技術「VVAULTライブ・テクノロジー(VLT)」を拡張。仮想ドライブのデータ変更を継続的に記録・保存して、過去の任意の時点(APIT:Any Point In Time)に即時復元できるようにする「VVAULT タイムマシーン」機能を開発した。

 同機能は、CDP(継続的データ保護)技術の一種で、ブラウザベースの管理ツール上に任意の時点の仮想ドライブのコンテンツを再現することで、ユーザーが目的とする復元データへ素早く到達し、仮想ドライブへ即時にデータを復元させることを可能にするという。これにより、秒単位という非常に短いRPO(目標復旧地点)と、最適化されたRTO(復元時間目標)を同時に実現する。

タイムマシーン、スナップショット、日次バックアップにおけるリカバリ・ポイントの比較
タイムマシーン操作画面

 また、VVAULT 4.0から適用される新ライセンス体系「VVAULT License 4.0」では、従来の企業向けライセンスである「VVAULT Professional」に加えて、VVAULT タイムマシーンのデータ保存期間を無制限化するとともに、電話による優先サポートサービス「エクスプレスサポート」を付属させた企業向けの上位ライセンス「VVAULT Enterprise」(年額19万8000円)を新設した。

 VVAULT Enterpriseには、標準で年間2インシデントのエクスプレスサポート権が付属しており、さらにオプションサービスの「エクスプレスパス」(11月発売予定、予価5万2500円)を追加購入することで、年間インシデント数の制限を解除することが可能となる。

 オレガでは今後、VVAULT Professionalをエントリー市場向け、VVAULT Enterpriseを上位市場向けのライセンスと位置づけ、それぞれ機能拡充を図る予定。また、クラウドバックアップ機能のマルチクライアント対応や、VVAULTを利用したクラウドストレージサービス、PCやスマートフォンからの外部接続サービスなどについても順次開発していく。

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