東芝Sol、100万IOPSを実現したフラッシュアレイストレージ「Violin 6000」


 東芝ソリューション株式会社(以下、東芝Sol)は8日、東芝製NANDフラッシュメモリを搭載し、高性能・大容量を実現したフラッシュアレイストレージ「Violin 6000シリーズ」を発売した。

Violin 6000シリーズ

 Violin 6000シリーズは、東芝製NANDフラッシュメモリを記録媒体として用い、独自のRAID技術により信頼性を高めた、米Violin Memory製の外付けストレージ。PCI Expressでサーバーと直接接続することで高速なデータ転送を可能とする。Fibre Channel接続も可能。コントローラー、電源、ファンなどの主要モジュールを二重化構成としている。

 特長として、3Uサイズの筐体で従来のディスクストレージの性能を大幅に上回る、100万IOPSを実現。例えば、RDBでのトランザクション処理性能比較では、HDD使用時と比べ約23.3倍、SSD使用時と比べ約3.6倍に性能が向上した。また、RDBのバッチ実行処理性能比較では、ディスクストレージの1/10の時間で処理できたという。フラッシュメモリを使用するため、ディスクドライブと比べて省電力性にも優れている。

RDBでのトランザクション処理性能比較

RDBでのバッチ実行時間比較

 ラインアップは、物理容量16TB(実効容量7.8TB)/100万IOPSの「モデル6616」、物理容量32TB(実効容量20.8TB)/50万IOPSの「モデル6232」の2種類。

 東芝Solでは、データベースやBIの高速化、サーバー統合での高いスケーラビリティの実現、クラウドサービスにおけるレスポンスの向上などに適したストレージとして販売する方針。価格は、モデル6616が7130万5500円から。

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(川島 弘之)
2012/8/8 13:09