レッドハット、Java EE 6完全対応のアプリケーションサーバー「JBoss EAP 6.0」~クラウドでの利用に最適化


 レッドハット株式会社は1日、Javaアプリケーションサーバーの新版「JBoss Enterprise Application Platform(EAP) 6.0」を発表した。従来より軽量化、高速化を実現したとのことで、同日より提供を開始する。

 JBoss EAP 6.0は、Java EE 6に完全対応したアプリケーションサーバー。Java EE 6では、CDI(Context Dependency and Injection)、JAX-RSをサポートするRESTfullサービスなどが実装されており、開発生産性を向上できる。また同時にリリースされるJBoss Developer Studio 5.0には、これらの開発生産性を高める新機能がさまざま盛り込まれているので、JBoss EAP 6.0での開発生産性をさらに高められるとのこと。

 加えて、システムリソースの最適な活用が求められる仮想化/クラウド環境への適用を見据えて、軽量化・高速化を実現しており、3秒以内で初期起動が可能。簡単なアプリケーションであれば、初期構成の使用メモリ50MBでも動作するという。

 また、ドメイン管理の概念が導入されたことで、アプリケーションサーバーの運用管理を容易にしたほか、新しいCLIが用意され、きめ細かい設定や処理の自動化を行えるようになった。さらに、同時にリリースされるJBoss Operations Network 3.1を活用すれば、アプリケーションサーバーの状態監視、アラート通知機能を利用でき、仮想/クラウド環境のようなスケールアウトを求める運用管理にも容易に対応するとしている。

 なおJBoss EAP 6.0は、製品提供、テクニカルサポート、製品アップグレード、修正プログラムを含む年額サブスクリプション方式で提供され、価格は16コアあたり85万8000円(税別)から。

関連情報