エレマテック、国内外の情報プラットフォームとしてOffice 365を採用
管理負荷軽減や通信コスト削減などを見込む
日本マイクロソフト株式会社は10日、電気材料や電子部品などを扱うエレマテック株式会社が、クラウドサービスOffice 365のExchange Online、SharePoint Online、Lync Onlineを情報プラットフォームとして採用し、導入開始したと発表した。
エレマテックでは、前身の高千穂電気と大西電気が200年に合併した際に、社名変更に伴って国内外でのメールドメイン統一を決定したが、当時の高千穂電気は世界各国でメールドメインを個別に運用していたこともあって、ドメインの統一運用にはメールサーバー集約の必要性があると判断。グローバル共通の情報プラットフォームとして、受け皿をクラウド環境にすることを決定したという。
その選定にあたっては、当初、海外拠点でGoogle Appsを採用していたものの、中国国内からのメール送受信レスポンス速度が課題になったほか、国内のユーザーからはGoogle AppsのWeb画面がなじまないという声が多くあった点を考慮。今後強化する予定のセキュリティ対策の費用が比較的安価に実現できることも踏まえ、国内外統一のクラウド環境としてOffice 365を採用した。
同社ではこれによって、日本・海外のシステムの一元管理を自社のリソースを使わずに実現できるため、業務の効率化と、メールシステム管理負担の減少、さらに国内、海外間の音声通信をLyncで行うことによる通信コスト削減といった効果を見込んでいる。
なお現在は、国内のシステム切り替えを先行して実施しており、その移行完了後に海外現地法人を都度集約する予定。またイントラネットサイトや掲示板は、SharePoint Onlineに移行する計画としている。