サイボウズ、今秋開始の新サービス「メールワイズ on cybozu.com」ベータ版を6月提供
サイボウズ株式会社は、今秋提供予定の新サービス「メールワイズ on cybozu.com」のベータ版を6月4日より提供開始すると発表した。メールワイズは、導入社数2000社を超えるパッケージ版のメール共有サービスで、新たにサイボウズが自社開発したクラウド基盤(cybozu.com)上での提供を開始するもの。
サイボウズではベータ版の公開に先駆け、製品に関する最新情報を配信する先行情報メールの申し込みの受付を5月9日より開始する。また、「メールワイズ on cybozu.com」は、5月9日より5月11日までの3日間、東京ビッグサイトにて開催される第3回「クラウドコンピューティングEXPO【春】」のサイボウズブースで開発中のデモ版が展示される。
「メールワイズ on cybozu.com」は、サイボウズのクラウド基盤上で提供されるクラウド型グループメーラーサービス。
現在多くのオフィスでは、個人メールも共有すべきメールもまとめて個人用メーラーで受信する運用を行っており、対応ミスや、メールを介した情報流出などのリスクを高める一因ともなっているが、こうした問題の解決を目指すサービスとなっている。
サイボウズのメールワイズはすでにオンプレミスとパートナー企業からのSaaSで提供しており、メールサーバーに届いた共有アドレスあてのメールを、あらかじめ設定したメンバーだけがWebメールで閲覧・共有する仕組み。サイボウズでは、これにより、誰かが対応しているはずと思っていて結局誰も対応していない、メールの確認遅れ、二重返信などの対応ミスが防止できるほか、複数の担当者のパソコンに情報を拡散することで流出の危険性が高まることも防げるとしている。
またメールワイズでは、どの担当者がいつどんな対応をしたか過去履歴の把握が可能で、過去のやり取りでよくある対応内容をテンプレートとして登録する機能も備える。個人のノウハウを集約して蓄積することができるため、新しいメンバーが参加した際もノウハウを見てもらうことでひとつずつ指導する教育コストが不要になるという。
これまでオンプレミス、およびパートナー企業からのSaaSで提供していたメールワイズを、サイボウズが自社クラウドサービスとして提供するのが「メールワイズ on cybozu.com」となる。サイボウズでは、新機能情報など最新情報を届ける「先行情報メール配信サービス」の受付を5月9日に開始。6月4日に開始するベータ版サービスの情報もいち早く配信するとしている。