東大情報基盤センターでスパコン「Oakleaf-FX」が稼働、富士通が構築


 富士通株式会社は2日、東京大学情報基盤センターのスーパーコンピュータシステム「Oakleaf-FX」の構築を完了し、同日より稼働開始したと発表した。

ラック台数50台

 情報基盤センターでは、1965年に全国共同利用施設の大型計算機センターとして発足以来、スーパーコンピュータによる先進的な科学技術研究を推進しており、学内外に1500名以上の利用者を有している。今回、増加するユーザーと大規模アプリケーションへの対応、およびスーパーコンピュータ「京」との高い互換性を評価し、富士通製のシステムが採用された。

 Oakleaf-FXには、同社のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」が採用されており、1.13ペタフロップスの性能でありながら、システム全体で1.4MW以下という電力要件をクリアしたのが特長となる。

 具体的にOakleaf-FXの計算ノードには、PRIMEHPC FX10×50ラック(4800ノード)を採用。周辺システムとしてPCサーバー「PRIMERGY」×74台、ストレージシステム「ETERNUS」×234台、HPCミドルウェア「Technical Computing Suite」を導入している。

 情報基盤センターでは、同システムをさまざまな科学技術分野(地球科学、宇宙物理学、地震学、気候モデリング、材料科学、エネルギー、生物学、流体力学、固定力学)などに活用する予定。

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