「さくらのクラウド」、サービス品質改善まで利用料の無償化を発表


 さくらインターネット株式会社は22日、パブリッククラウドサービス「さくらのクラウド」について、データを格納するストレージのパフォーマンス低下により頻繁に負荷が増大する状況が続いていることから、3月1日に遡って当面の間、利用料を無償化すると発表した。

 さくらインターネットでは、パフォーマンス改善を図ることを目的とした作業を行なってきたが、メンテナンス以降に長時間の停止が発生し、かつ改善の効果も十分には得られていないと説明。ストレージのメーカーとも根本的な解決に向けて努力を続けているが、現状では完全な解決のめどを案内することができず、「現在は課金をさせていただける状況ではないと判断した」として、当面の間利用料を無償化するとしている。

 無償化期間中も、サポートや運用体制、開発体制は従前通りを維持し、ユーザーへの情報提供体制の見直しや、サポート面での改善も進めると説明。一日も早い問題の解決を目指すとともに、現在のストレージとは異なる新たな環境の構築も並行して行い、4月には新しい選択肢として提供できるよう準備を進めるなどの改善を行い、十分に課金できる品質であると判断した後に、無償対応を終了するとしている。

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(三柳 英樹)
2012/3/23 00:00