2015年の国内Storage as a Service市場は369億円、CAGR10.3%で推移~IDC Japan予測


 IDC Japan株式会社は18日、国内Storage as a Service市場の2010年の売り上げ実績と、2011年から2015年までの予測を発表した。それによると、2010年の同市場の売り上げは、前年比8.3%となる226億1300万円へ拡大したという。

 2011年はPaaS/IaaSの市場拡大とともに成長率が上昇し、前年比17.4%の265億4700万円を見込む。なお、2010年から2015年までの年間平均成長率(CAGR)は10.3%で推移し、2015年の市場規模は369億円と予測された。

 2010年の国内Storage as a Service市場は、大手ITベンダーのクラウドサービスビジネスへの参入や、Amazon Web Servicesの利用拡大などによって市場成長率が拡大。また2011年は、3月の東日本大震災がクラウドサービスの堅牢性を知らしめる契機となったこともあって、Storage as a Serviceを利用したデータ保護の需要喚起につながったと分析した。

 この中でも特にオンラインバックアップサービスでは、間接販売のビジネスを軌道に乗せつつあるサービスが複数現れ、今後、国内のデータ保護ソリューション市場での地位確立を予見させる状況になっているとのこと。

 なお同社では、Storage as a Service市場を「ストレージ製品(ハードウェア、ソフトウェア)を販売することなく、その利用のみを提供することで対価を得るサービスビジネス」と定義しており、主に無償で提供されているコンシューマー向けサービスはこの対象には含まれていない。

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