BIGLOBEクラウドホスティング、オートスケール機能や低価格メニューを追加


 NECビッグローブ株式会社(BIGLOBE)は24日、IaaS型パブリッククラウドサービス「BIGLOBEクラウドホスティング」において、運用支援機能や低価格メニューのラインアップを中心に強化し、25日より提供すると発表した。


新たにオートスケール機能など運用支援機能を強化

 運用支援機能の強化では、あらかじめ設定した条件に基づき自動的にサーバーを追加/削除する「オートスケール機能」を導入するほか、API(ベータ版)を公開し外部プログラムから運用の自動化や、システム連携を実現する。

 また、Webアクセス解析サービス「WebMil for BIGLOBEクラウドホスティング」を活用し、初期費用2万1000円、月額5250円から、タグの張り付けなしでWebサイトへのアクセスをリアルタイム解析できるメニューを追加。Webサイト訪問者の導線や滞在期間など行動履歴をさまざまな切り口で解析し、サイト改善に役立てられるとしている。

 ほかにも、ロードバランサーURLダイレクト設定、グローバルIPアドレスの保持・割当、サーバー強制再起動・強制電源切断などの機能を追加した。


大容量ネットワーク使用量を完全無料化

 低価格メニューとしては、まず大容量ネットワーク使用量の無料化を実施。これまでサーバーの送受信トラフィック量が総計100GB/月を超えると有料となっていたが、トラフィック量にかかわらず無料で利用可能とした。

 加えて、月額4725円/台から利用できる機能限定・低価格メニュー「ナノモデル」を追加。対応OSはCentOSのみ、サーバーリソース変更、サーバーイメージ、サーバー複製、オートスケール機能は利用不可だが、低価格で利用が可能。必要に応じてベースモデルにアップグレードすれば、各種機能も利用可能となる。

 また、従量料金プランのユーザー向けにサーバー休止機能を追加し、休止中は利用料金が割安となるサーバー休止時の料金プランを設定。ベースモデル(CentOS)の場合、通常20円/時が4円/時となり、スモールスタート時に低価格で利用できるようにした。

 BIGLOBEクラウドホスティングは現在累計300社の受注があり、Webサービス、フロントオフィス業務のほか、アプリケーション開発と言った領域で利用が増えているという。今後も機能強化や、パートナー連携による販売チャネルの拡大を図り、2013年度末で累計3000社への導入、関連サービスを含めて80億円の売り上げを目指す。

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