Alcatel-Lucent、Avayaなど5社、大規模マルチベンダー環境でのSPB相互運用検証を実施


 仏Alcatel-Lucentは7日(カナダ時間)、米Avaya、華為技術、加Solana Networks、米Spirent Communications(以下、Spirent)と共同で、IEEE 802.1aq Shortest Path Bridging(SPB)に基づく、大規模なマルチベンダーの相互運用検証を完了したと発表した。

 SPBを利用すると、ネットワークのエッジでサービスのプロビジョニングを行えるため、企業やクラウド環境において、ネットワークの構築や設定を大幅に簡素化できる。さらに、キャリアグレードの経路制御プロトコルであるIS-IS(Intermediate System To Intermediate System)を活用することで、ネットワークノード間のトポロジーを動的に構築し、ネットワーク管理に要する時間と手間を軽減。同時に、ヒューマンエラーの大幅に減少を実現する。

 今回の相互運用試験では、約200ノードと400以上のリンクで構成された、大規模なマルチベンダーネットワーク環境を想定したシミュレーションが行われ、コントロールプレーンの確立や、レイヤ2VPN接続で高い相互運用が示されたとのこと。なお、レイヤ2VPN接続の検証は、ネットワークに接続された機器とネットワークエミュレータとの間に、実際のトラフィックとシミュレートされたトラフィックの両方を通して行われた。

 また、AvayaとSpirentはまた、イーサネット網の保守・管理機能のIEEE 802.1agの検証も行い、Layer 2での運用にも成功したという。

 なお今回の検証は、マルチサイトのデータセンターやハイブリッド型クラウドにおいて、SPBの能力を立証してきた従来の取り組みを、さらに発展させたもの。マルチベンダーのSPBネットワークを構成する、異なるベンダーの提供するノード間で、仮想マシンのマイグレーションをシームレスに移行させる検証なども実施された。

 検証環境は、Alcatel-Lucent OmniSwitch 6900、Avaya Ethernet Routing Switch 8800、Huawei Quidway S9300を含む10台の物理スイッチと、Spirent TestCenter、Huawei LINEX/Quaggaエミュレータ、Solana NetworksのSmartHawkといった機器で構成されている。

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