「コミックとらのあな」を運営する虎の穴、ECサイトなどにサイベースの「Sybase ASE 15」を採用
サイベース株式会社は7日、株式会社虎の穴のECサイトトータルシステムに、自社のRDBMS「Sybase Adaptive Server Enterprise(ASE) 15」が採用されたと発表した。
虎の穴は、同人誌や漫画・コミックス、CDなどを取り扱う「コミックとらのあな」など、販売・通販流通ビジネスを幅広く展開しており、1日に平均1200万ページビュー、会員数100万人を超える大規模なECサイトを、主要販売チャネルとして展開している。
このサイトでは、比較的小ロットな商品アイテムを膨大な種類取り扱っているほか、イベント開催時など特定の時期には、通常の10数倍を超えるネットワークトラフィックが集中することなどから、システム負荷が非常に高く、従来使っていた他社のデータベースでは、レスポンスやコストパフォーマンスといった面で問題を抱えていたという。
そこで虎の穴では、SIerの株式会社あまなつの協力を受けて、ECサイトをはじめ、商品管理、注文管理、集荷管理、発送管理などすべてのシステムで「Sybase ASE 15」を採用。ECサイトトータルシステムと呼ばれる基幹システムを構築した。
このシステムでは、会員登録および注文登録などの結果を格納したマスターデータベースの情報を、データ移動のためのミドルウェア「Sybase Replication Server」が持つレプリケーション機能を利用して、複数の参照専用データベースへコピー。会員認証、注文確認、在庫確認、商品検索の各アプリケーションは、このデータベースの情報を参照する仕組みを導入することにより、レスポンスを向上させている。
なお虎の穴では、これらのサイベース製品の導入によって、利用者が求めるパフォーマンスとコストメリットの両立を実現したほか、実稼働中でも各種ポリシーや構成の変更、チューニングが行える「Sybase ASE 15」の特性を、24時間365日稼働が必要とされるECサイトの運用に生かしているとのことだ。