富士通、プライベートクラウドでの業務集約に適したアプリケーションサーバーの新版


 富士通株式会社は18日、アプリケーションサーバーの新版「Interstage Application Server V10」を販売開始すると発表した。同日より、順次提供を開始している。

 Interstage Application Server V10は、富士通が開発しているアプリケーションサーバーの新版で、さまざまな言語で開発された複数のアプリケーションを、1つのアプリケーションサーバー上で同時に実行したり、互いに連携させたりできるのが特徴。さらに、サポートが終了した他社のアプリケーションサーバー上で動作する既存資産なども集約できるよう、移行用テンプレートを提供する。

 こうした特徴や取り組みによって、企業内に存在する複数世代の業務アプリケーションを、改修することなく集約できることから、開発コスト、運用コストの低減、プライベートクラウドでの業務集約に適しているという。

 また業務集約時において、Javaアプリケーションのレスポンス悪化の大きな要因となる、Full GC(Garbage Collection)の影響を排除できるようになった。具体的には、Full GCの予兆監視と、入力の流量制御を自律的に行う「スマート・チューニング」を搭載し、従来はアプリケーションに記述していた、レスポンス安定のための複雑な処理や、細かなメモリチューニングが不要になった。

 対応OSは、Windows Server 2008 R2/Server 2008/Server 2003 R2/Server 2003、Red Hat Enterprise Linux 6/5、Solaris 10/9。

 価格は、上位版「Interstage Application Server Enterprise Edition V10」が280万円(税別)から、Javaアプリケーション実行に機能を限定した「同 Standard-J Edition V10」が55万円(税別)から。このほか、統合開発環境の「Interstage Studio V10」が36万円(税別)から、基幹システム向けの「Interstage Business Application Server Standard Edition V10」が480万円(税別)から、などとなっている。

関連情報