栗本鐵工所、富士通のクラウドを活用した保守サービス

遠隔から工業機械の安定稼働を実現


 富士通株式会社は2日、株式会社栗本鐵工所が「FENICS II M2M(Machine to Machine)サービス」を採用したと発表した。栗本鐵工所は、同クラウドを活用し、顧客先に設置された鍛造機械プレスを遠隔で保守する「クリモト遠隔保守サービス」を8月より提供する。

 クリモト遠隔保守サービスは、クラウド基盤を活用した「FENICS II M2Mサービス」を利用して、顧客先に設置された鍛造用機械プレス「C2Fシリーズ」の保守情報をオンデマンドで取得し、栗本鐵工所の保守支援システムと連携させるサービス。

 これにより、海外現地で万が一のトラブル時に、栗本鐵工所の専門技術員が該当機械の状況を日本からリアルタイムに把握し、遠隔で迅速な復旧サービスを提供できる。

 栗本鐵工所は今後、同サービスの対象製品・用途・地域などを拡大するとともに、設備稼働情報に基づいた製品開発や予防保全提案を行うことで、顧客の製造ラインが海外でも効率よく安定稼働できるよう取り組んでいく。

システム構成・利用イメージ

 なお、富士通は、同サービスのサポートインフラ構築にあたり、機会に組み込む通信端末からグローバルなモバイルネットワーク、クラウド環境までを一貫して提供。3カ月という短期間で構築・検証を完了し、サービスを開始したとしている。

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