VA Linux、独自開発のストレージ仮想化ソフト「VA Storage」


 VA Linux Systems Japan株式会社(VA Linux)は5日、独自開発したストレージ仮想化ソフト「VS Storage」を発売した。価格は個別見積もり。

 汎用ハードウェアを仮想的に統合し、1つの巨大なストレージサーバーに見せるスケールアウト型ストレージ仮想化ソフト。仮想プール化されたストレージリソースは、シンプロビジョニング技術で仮想化してアプリケーションに割り当てられる。遊休ストレージリソースをなくし、複数のストレージの使用率を平準化できるのがメリット。

 NFSとiSCSIをサポートしており、VA Storage全体を専用ストレージシステムとして利用できる。また、HDDとSSDの組み合わせによる高速で効果的なデータ処理を実現する。データのアクセス頻度に応じて、高頻度のデータをSSDに配置するといった、ストレージの階層化にも対応している。

 信頼性については、2~8重化の冗長構成でデータを保護するほか、異なるストレージサーバー間での同期ミラーリングや、障害の自動検知とデータ自動修復に対応。運用面では、システム拡張・メンテナンス時に無停止でハードウェアの交換が可能。また、APIの提供により任意の管理ツールからストレージを管理できるほか、スナップショット機能による運用効率の向上が図られる。

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(川島 弘之)
2011/7/5 16:19