ニフティクラウドがファイアウォール機能などを追加~ロードバランサーの機能強化も


 ニフティ株式会社は16日、IaaSを中心としたパブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」において、「ファイアウォール」「SSL証明書発行・管理機能」といった新機能を、同日より提供すると発表した。また「ロードバランサー」機能についても強化が行われている。

 新機能のうち「ファイアウォール」は、ユーザーのサーバーへの通信を、あらかじめ定義されたルールに従ってフィルタリングする機能。これまでも、OSの機能でサーバーごとにフィルタリングをかけることができたが、「ファイアウォール」機能を利用すると、ニフティクラウドのコントロールパネルから、複数のサーバーに対して一括でフィルタリング設定を行えるという。また、APIにも対応しているため、プログラムによる処理の自動化も可能とのこと。

 無償版、有償版が用意されており、無償版ではIncoming許可のみ、有償版ではIncoming許可、Outgoing許可の双方を設定できるほか、設定ルール数/グループ数、ログ取得の有無などの面でも機能差が付けられている。有償版の価格は、1サーバー適用あたり1.05円/時。ルール数やグループ数、ログ取得数などについては、オプションで拡大することもできる。

 2つ目の「SSL証明書発行・管理機能」では、ニフティクラウドのコントロールパネルやAPIから、SSL証明書の発行や更新などを行える。証明書発行料金は、1証明書あたり5万2500円/6カ月、7万8750円/年などとなっている。

 最後の「ロードバランサー」機能の強化では、同一セッションを保っている間は、同じサーバーにリクエストを割り当て続ける「セッション固定」、携帯キャリアのみからアクセスを受け付ける「携帯キャリアフィルター」、配下のサーバーがリクエスト応答を返せない場合に、ロードバランサーが代理コンテンツを返す「Sorryページ」が提供される。

 価格は、「セッション固定」が1サーバーあたり2.1円/時、「携帯キャリアフィルター」と「Sorryページ」が1VIPあたり1050円/月。

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