富士通、マイクロ秒レベルの処理を実現するインメモリデータ管理ソフト
富士通株式会社は3日、マイクロ秒レベルの処理を実現する高速データ管理ミドルウェア「Primesoft Server V1.1」を発表した。
Primesoft Serverは、すべてのデータをメモリ上に配置し、そこへ超高速アクセスすることにより、高いレスポンスとスループットを提供する、インメモリデータ管理ソフト。メモリ上で管理されているトランザクションデータは、待機側サーバーへ自動的に冗長化されているため、高信頼性を確保できる点が特徴という。
また、データが複数のサーバーに分散配置され、データの配置場所が仮想化される仕組みによって、運用を継続しながらシステム拡張やサーバー追加を行えるスケーラビリティを備え、短時間に大量のデータを高速に処理する、金融取引やネット取引などのシステムに適しているという。
価格はプロセッサライセンスで650万円(税別)から。7月の出荷開始を予定する。
なおこのソフトは、2010年1月より稼働を開始した、東京証券取引所の新売買システム「arrowhead」にも採用されており、arrowhead構築時に掲げた性能目標を大幅に上回り、従来比で1000/1となる、2ミリ秒の応答時間を達成したとのこと。