EMCジャパン、Data Domainと連携した重複除外バックアップ「Avamar 6.0」


BRS事業本部システム・エンジニアリング部長の首藤憲治氏

 EMCジャパン株式会社は30日、重複除外バックアップソフト「Avamar 6.0」、および同ソフトを搭載したアプライアンスサーバー「Avamar Data Store Gen4」を発表した。

 Avamar 6.0は、非構造化データのバックアップに適した「Avamar」と、構造化データのバックアップに適した「Data Domain」を初めて連携させた最新版。

 バックアップ対象には、AvamarエージェントとData Domainエージェント(DD Boost)を搭載させ、重複除外バックアップのプロセスで、データの特性に応じてAvamarとData Domainから最適なシステムを選択。ターゲットベースとソースベースの重複除外バックアップを使い分け、管理はAvamarのGUIで一元的に行える。これまで別々に管理していた構造化データと非構造化データを統合管理できるのがメリットだ。

 この連携においても、重複除外処理をバックアップ対象マシン側であらかじめ実行し、ネットワークに転送するデータ量をユニークなブロックのみにとどめることで、ネットワーク負荷の軽減やバックアップ時間の短縮が可能とのこと。

これまでのAvamarとData Domainの適用範囲AvamarとData Domainの統合

 また、変更ブロックの追跡機能にも対応。変更ブロックのみを抽出してAvamarプロキシサーバーに転送し、少ないデータを重複除外するバックアップの短縮機能のほか、リストアにおいても変更ブロックのみを利用すればよいため、完全バックアップをリストアする必要がなくなり、迅速なリカバリが実現する。

変更ブロックの追跡機能によるバックアップとリストア

 Avamar Data Store Gen4は、同ソフトを搭載したアプライアンスサーバー。ハードウェア性能を従来比3倍に向上し、「特に仮想環境のバックアップにおいて性能を発揮」。同社の検証では、「1000台の仮想マシン、合計50TBのデータをわずか43分でフルバックアップできた」(BRS事業本部システム・エンジニアリング部長の首藤憲治氏)という。

 ストレージ容量は1.3TB~7.8TB。1システムあたり最大18台、最大容量124TBまで拡張できる。価格は1.3TBで462万円から。

Avamar Data Store Gen4の特徴
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