NTTデータ、DaaSやMicrosoft製品をSaaSで提供する「BizXaaS Office」


 株式会社NTTデータは、クラウドサービス「BizXaaSプラットフォームサービス」の新SaaSメニューとして「BizXaaS Office」を5月30日より順次提供する。

 BizXaaS Officeは、社員のPCの環境をクラウドで提供するデスクトップサービス(DaaS:Desktop as a Service)と、Microsoft製品を利用したファイルサーバーサービス、メールサービス、文書管理サービスを一括して提供するもの。

 DaaSでは、仮想PC型とサーバー共有型のシンクライアント環境として、Citrix ICA/Microsoft RDPで接続する環境を用意する。サーバー環境のみをクラウドで提供するだけでなく、端末を含めて提供できるのが特徴という。端末もボックス型シンクライアント、ノート型シンクライアントとして、現時点では日本HP、ワイズ製の端末を採用。今後さらに拡充していく予定。iPadなどのスマートデバイスでも接続できる。

 提供は5月30日より。価格例は、仮想PC型・1000ユーザー利用の場合で月額3400円/ユーザーから。サーバー共有型・1000ユーザー利用の場合で月額2125円/ユーザーから。

 Microsoft製品を利用した各種サービスについては、ファイルサーバー、Exchangeを利用したメール・グループウェア、SharePointを利用したワークフロー・文書管理・ポータルなどのコミュニケーションサービスをSaaSで提供する。

 提供は2012年3月までに順次開始する。

 これらにより、運用コストの削減やペーパーレスが実現するほか、今夏の電力総量規制にも対応できるのがユーザーメリットとなる。

 なお、今回のDaaSについては、同社内でも電力総量規制に伴うテレワーク推進ソリューションとして5月2日より試行運用を開始している。また、同社の豊洲イノベーションセンター「INFORIUM」においても、ショールームのクラウド化を実現するIT基盤として採用しており、あらゆる情報コンテンツをクラウド上に蓄積し、必要な時に必要な情報を瞬時に引き出して利用できる環境を実現している。

 今後の展開としては、BizXaaS Officeによる東日本/西日本間のDR(災害復旧)の提供や、中国などを初めとしたグローバルでのサービス展開を視野に入れ、サービスのさらなる拡充を図っていく方針。

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