ネクサン、最大180TBのミッドレンジストレージ「E-シリーズ」


E18

 米Nexsan日本事務所(ネクサン)は10日、ミッドレンジストレージシステム「E-シリーズ」を発表した。独自の技術を採用することで、業界最高峰の高密度と低消費電力を実現したとする。

 E-シリーズは、ミッドレンジでありながらエンタープライズクラスの信頼性と、ローエンドの使いやすさを兼ね備えたストレージシステム。一元化された管理ソフトにより、容易な構築と管理を提供しつつ、高密度、低消費電力、省スペースを実現するという。

 また独自の「Active Drawer Technology」「AutoMAID Technology」を搭載。前者は保守作業を効率化するもの。内蔵型ドロワーに、ホットスワップで引き出してオペレーションを継続するための専用ケーブルが内蔵されており、ディスクやファンの交換作業が容易に行える。後者はパフォーマンスを犠牲にすることなく電力コストを削減できるMAID技術で、E-シリーズでは新たに追加された「AutoMAID レベル4」により、消費電力を最大87%削減できるという。

 ラインアップは、E18/E60/E60Xの3製品。3.5型SAS、SATA、SSDの混在に対応。エンタープライズ仕様の3TB SATA HDDもサポートしている。

 E18は、2Uの筐体に18本のSAS/SATA/SSDを搭載可能で、筐体あたり最大54TB(3TB SATA HDD利用時)の容量を実現する。同社次世代コントローラー(1コントローラーあたり2つの8Gbps FC、2つの1Gbps iSCSIポート構成)を最大2つ搭載できる。

 E60は、4Uの筐体に60本のSAS/SATA/SSDを搭載可能で、筐体あたり最大180TBの容量を実現し、次世代コントローラーをE18と同様に最大2つ搭載できる。

E60Active Drawer Technology

 E60Xは、E60と同様に4Uの筐体に60本のSAS/SATA/SSDを搭載可能で、筐体あたり最大180TBの容量を実現するほか、2つの4x SASコネクタを備えたエクスパンダーを2基搭載している。

 なお、次世代コントローラー側の拡張用I/Oスロットには、10Gigabit EthernetのiSCSIカードも装着できる。

 価格は、E18(600GB SAS HDD×18、デュアルコントローラー)が686万7000円、E60(3TB SATA HDD×60、デュアルコントローラー)が2068万5000円、E60X(3TB SATA HDD×60、デュアルエクスパンダー)が1517万2500円。

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