NTTデータ、ユニクロの台湾向けECサイトをSaaSで構築


 株式会社NTTデータは22日、株式会社ユニクロの台湾向けECサイトを構築し、3月25日からサービス提供を開始したと発表した。

台湾ユニクロオンラインストアのイメージ

 NTTデータはユニクロの国内向けECサイトも構築し、2007年9月以降、ユニクロの成長戦略の一端を担ってきた。一方で、2010年10月にはユニクロ台湾一号店がオープンし、ユニクロにとっては台湾のあらゆる人に良質なカジュアルを届けるべく、日本でのサービスレベルを維持しつつ、台湾の習慣・制度に合わせたECサイト構築が急務となっていた。

 そこでNTTデータでは、各業務(会員・商品・注文など)を独立したサービスとして定義・構築し、SOAでつなぐことで、ECサイトの開発効率・拡張性・信頼性を高めたプラットフォーム「ダイレクト チャネル プラットフォーム」をSaaS化し、大規模ECビジネスに特に必要な「ピークトラフィックへの安定性」「事業成長に伴うチャネル/サービスの拡充」「高度なセキュリティ/個人情報保護」「きめ細かな国別対応」を実現できるクラウド型「グローバルECサービス」としてユニクロに提案。採用が決まり、3月25日にオープンを迎えたという。

 グローバルECサービスの特長は、米Revere、独CirquenといったNTTデータの海外グループ会社との連携により、各国の法規制、サービスレベル、文化や商習慣に適応できる点。各国共通サービス(商品・在庫など)と各国ローカルサービス(送料・税など)を自由に組み合わせられるため、1つのシステム基盤でさまざまな国へ、さまざまなブランドのEC展開を迅速に行えるという。

 クラウド基盤には、同社の「BizXaaS」を利用し、柔軟なシステムリソース配置を実現。繁忙期に通常の数倍にも跳ね上がるピークトラフィックにも安定したサービスを提供できるほか、スピーディーな国際展開に応えられる拡張性、24時間365日のサービス継続性を実現している。

グローバルECサービス

 NTTデータは今後、ソーシャルメディアをはじめとする新しいサービス/チャネルとの連携強化など機能拡張を図るほか、事業計画立案/Webマーケティング戦略立案/事業の立ち上げを支援する「ビジネスサービス」、ロジスティクス/コールセンター/サイト運営などを支援する「オペレーションサービス」などもワンストップに提供する方針。そのための海外グループ会社との連携強化も図りつつ、グローバルECサービス全体で今後3年間に50億円の売上を目指すとしている。

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