ケイ・オプティコムが「医療クラウド」、医療SaaS基盤を事業者に提供
株式会社ケイ・オプティコムは19日、クラウド事業の第1弾として「医療クラウド」の展開を発表した。医療に特化したSaaS基盤をシステム事業者向けに提供するもので、「電子カルテ」や「レセプトオンライン請求」などを促進するのが狙い。
現在、医療分野においては、「電子カルテ」や「レセプトオンライン請求」などICTの導入が進められているが、中小規模の医療機関において、「サーバーなどの設備導入コスト」「システム運用にかかる人的負担」「診療情報の電子化に伴うセキュリティリスク・不安」などが障壁になっているという。
そこで「医療クラウド」では、医療機関が低価格に安心してICTサービスを導入できるよう、システム事業者向けに医療に特化したSaaS基盤を提供する。システム事業者側で基盤を用意する必要がなく、ケイ・オプティコムの高信頼データセンターや24時間365日保守対応により、信頼性やセキュリティ面での不安を払しょくできるとする。
「医療クラウド」の概要 |
導入事例として、すでにメディカルアイが提供するクリニック向け支援サービス「診療会議」に採用されており、2月よりクリニック向けSaaSサービスがスタート。まずは電子カルテ、レセプトチェック、投薬管理ツールから提供する予定という。
ケイ・オプティコムでは今後、医療のほかにも多様な分野のシステム事業者にクラウド基盤を提供するため、IaaS型のクラウドサービスを展開するとしている。