パナソニックとNECが共同輸送を実施


 パナソニック株式会社と日本電気株式会社(NEC)は12日、NECの全国輸配送網を利用し、パナソニックのデジタル家電とNECの情報通信機器を共同輸送すると発表した。共同輸送による走行距離の削減、集積率の向上が狙い。3月から試験運行を実施してきたが、効果が確認できたため、同日より正式運行を開始した。

 今回の取り組みは、パナソニックの福島工場(福島県福島市)で生産しているデジタル家電製品の関西圏への自社輸送を見直し、NECの全国輸送網の車両を活用するもの。NECが生産する情報通信機器と混載することで、関東地区および関西地区まで共同輸送を行う。この結果、両社が運用していたトラックの便数が半減し、CO2排出量を57t削減できるほか、交通渋滞の緩和、トラックの騒音低減などの効果が期待できるとしている。

 なお、この取り組みは、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)のコンセプトとして、「道路と自動車の間での情報受発信」「道路交通が抱える事故や渋滞」「環境対策」など、さまざまな課題を解決することを目的に、両社が参画する特定非営利活動法人ITS Japanの取り組みの中で検討されたもの。

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(川島 弘之)
2010/11/12 17:29