日本HP、HP-UX 11i v3のサポート期間を2020年12月末まで延長~13年サポートを実現


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は21日、UNIX OS「HP-UX 11i version 3」(以下、HP-UX 11i v3)の製品サポート期間を、2020年12月31日まで延長すると発表した。従来は2017年末までに設定されていたため、3年間、サポートが延長されることになる。

 HP-UX 11i v3に関しては、日本では特にサポート延長への要求が強く、日本HPから米国本社に対して、継続的にサポート期間の延長について、働きかけを行っていたとのこと。またHP-UX 11i v3では、アップデートリリースによる機能追加を半年ごとに行ってきた結果、次期バージョン以降で予定していた仮想化機能、ダウンタイム最小化機能を一部実装。2007年の発表当時との互換性を維持しつつ、より優れたOS環境としての進化を継続可能になっているという。

 こうした背景から、HP-UXでの機能強化を引き続き行うことで、より長期の製品利用に対するニーズに応えられると判断し、製品サポート期間の延長が決定された。なお日本HPではHP-UXに関し、これまでも製品発表から最低10年間のサポートを表明してきたが、今回の3年延長により、サーバーOSとしては業界最長クラスの「13年サポート」が実現したとしている。

 また日本HPでは、2010年下半期のミッションクリティカルシステム向けの施策として、顧客システムのアプリケーション改修を最小限に抑えながら、最新機能を備えたインフラへの移行を支援する「アプリケーションの曳家」施策を発表している。同社では、今回のサポート期間延長は、この施策の一環として、先進的な機能を取り込みながらより長期にわたって安定的に運用したい、という顧客のニーズに応えるものとし、さらにHP-UXに対する支持拡大につなげていくとコメントしている。

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