QLogic、複数ネットワークに対応可能な第3世代統合アダプタ「8200シリーズ」


CNAの「8200シリーズ」

 米QLogicは8日、CNA(コンバージド・ネットワーク・アダプタ)の「8200シリーズ」など、第3世代の10Gigabit Ethernet(GbE) CNA製品群を発表した。

 「8200シリーズ」は、通常のEthernetだけでなく、FCoEやiSCSIにも対応可能。しかも、「ConvergeFlex」機能によって、これらの複数のトラフィックを同時に実行できる特徴を持ち、ユーザーの用途に柔軟に対応できるという。

 また、ハードウェアのオフロードエンジンによって、業界最小のCPU利用率を実現。ビジネスクリティカルなアプリケーションのサーバー負荷を低減するだけでなく、仮想マシンの実行能力を向上させるとしている。

 仮想化については、SR-IOV(Single Root I/O Virtualization)、NPAR、NIV(VNtag)、VEPA/VEBといった仮想化技術に対応する「VMflex」機能を搭載した。このうちVNtagとVEPAは、ハイパーバイザーが持つ仮想スイッチの機能を外部のスイッチに代替させ、サーバーの負荷軽減を図る機能。またVEBは、LANアダプタをスイッチ機器として動作させる仕組みで、いずれも将来的な活用が見込まれている機能である。

 なお第3世代CNAとしては、機能をEthernetに限定したアダプタの「3200シリーズ」、チップである「コンバージドLANオン・マザーボード(cLOM)」も発表された。「8200シリーズ」を含め、各製品は年内にも提供される予定だ。

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